中学生へ「いのちの力」「いのちのつながり」を話し伝えることで自己肯定感を高め、子育て体験を通して大切に育てられたこと、生まれてきたことに喜びを感じてもらう『いのちの講座』。令和3年度は、川越市委託事業として19校、狭山市8校、日高市1校の全28校で実施しました。
本来であれば0才の赤ちゃんとママパパに中学校へ訪問してもらい、中学生とのふれあい体験をしてもらうのですが、コロナ禍になりふれあい体験は難しくなってしまいました。その代わりに、赤ちゃんの笑顔やママパパの想いを中学生に届けるために、『写真で赤ちゃんゲスト』を募集。21組のゲストさんに写真やメッセージを寄せてもらい、プロモーション映像を編集して体育館のスクリーンに投影しました。
どうすれば子育ての体験ができるか…
担当スタッフはたくさん話し合って考えて、赤ちゃんの代わりに手作りの人形を使った3つの体験を考えました。熱湯や白湯を使用した疑似ミルク作り体験・スリングを使った抱っこ体験・コンテナをお風呂に見立てた沐浴体験です。
赤ちゃんが生まれたらどんなお世話をするのか、少しでも体験ができて色々と想像できれば、自分が大切に育てられてきたことも実感できるはず…。
そして、エプロンのお腹の部分に4キロの水袋を入れた「妊婦エプロン」を使った妊婦体験も同時に行いました。お腹の中に赤ちゃんがいる生活ってどんな風になるんだろう…と感じてもらう体験です。
お腹の大きな妊婦さんが階段を上ったり、家事をしたりするのはとても大変。そんな体験をすることで、人を思いやる心も養われています。
体験学習のあとは、誕生学🄬講師による「いのちの話」を聞きます。自分がどんな風に生まれてきたのか、どんなに大切に育てられてきたのか…。人形やパネル、動画教材などを使い、命の大切さを中学生にわかりやすく伝える授業です。生徒も先生もとても真剣に聞いているのが印象的でした。
この事業も始まってから10年以上が経ち、ふれあい体験をした生徒が親になって赤ちゃんと参加してくれることもあります。そんないのちのバトンをつなぐ素敵な事業になっています。
令和4年度も子育て体験学習を実施予定です。
たくさんの中学生に、素敵ないのちの講座が届けられますように…♪